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小説のアトガキ、小ネタ。あと絵とか色々。
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短編ばかりですいません・・・


私の好きな作家さんに、朱川湊人さんという人がいます。
この人の書く本は人間の深層心理を爪で掻くような、なんだか心もとない不安を与えるような恐怖小説なんですが、よくやる手法として「語り部調」というのがあります。
まあこれは太宰治とか卍書いたのは・・・誰だっけ?
とにかく昔からある書き方なんでしょうが、朱川さんはこれが凄く上手いと勝手に思っているんですが、はい、好きなんです。
一度やってみたいなあと思っての試みだったんですが、好きだからできるというものではないんですね。

まず会話文を持って来れないから行数が稼げない。
この話、構成の段階では前後編になる予定だったんですよ。それなのに、いつもの一話分の量にしかなりませんでした・・・
三分の二いった辺りからは開き直ってそれでまとめるよう調節しましたけどね。

以下作品解説。



この手法を試したくて浮かんだ話ではなく、いつも通り
(あ、私は寝る前に小説のネタを考えていることが多いです)
布団の中で色々な設定や台詞を考えていた中で、
「彼は玉露と呼ばれる、とても美しい人でした」
という台詞が急に出てきて。
スタンドの明かりをつけて一気にプロットを書き上げました。

それが、二月以上前のこと。
ぶっちゃけると「悪魔様の花嫁!」より先に考えてたんですよ。

それがなんでこんなに遅くなったかというと、単に難しかったからなんですよ。
語り口調にしようとするとどうしても「あ、~~」を多用してしまうんです。
普通の会話ならともかく、小説でこれは読みにくいしバランスも悪い。私は字の羅列が好きなプチ活字中毒なんで、・・・が多かったりとか行間が余りにもあるのはちょっとばかし苦手なんです。
でも行間は多少あった方が読みやすいのは分かっているんですよ。皆さんにはいつも目を酷使させて申し訳なく思っています。


それで一度書き上げるのを諦めて、でも話はまとまっているのにそれを形にできないのは悔しくて、暇さえあればこれのことばかり考える日々が続きました。
それで漸く最初の20行くらいをすらすらと思えるようになって、それを紙に起こしたら意外と早く書き上げることができました。
六分の五は昨日と今日で仕上げました。
そんで多分読み返したりしたら恥ずかしくなって捨てたくなるだろうと思ったので、今日のうちにキーボードでネットに起こしてしまいました。明日になったら、消えてたり・・・し、て。


そういえば主人公の名前が一切出てきてませんね。玉露の本名も。
あ、玉露は玉露↑ではなく玉露↓でお願いします。「お風呂」と同じ発音で。違うか?
一応続編考えてるんで、二人とも本名は伏せておきますね。
まあ反応が悪かったら封印しちゃいますけど(苦笑)。
もう二度とこの手法では書きたくないかな。面白かったけど。


朱川さんの本は短編が面白いです。
「花まんま」がおすすめ。是非。
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